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服飾雑貨試験項目紹介

 

バンドの引抜強さ試験(ボーケン法)

「目的」:
サンダル着用中、バンドが切れてしまうと転倒等の重大事故につながってしまいます。そこで、ボーケンではサンダルのバンド引抜強さについて試験し、評価を行っております。
「方法」:
引用規格:ボーケン法
各々のバンドの形状に合わせて、引抜用ジグを挿入し、試料を使用時に力のかかる方向にて固定します。引張速度100mm/minで引張り、破断する際の最大荷重を測定し、破断状況を確認します。
【判定基准】ボーケン基準                     単位:N

前甲バンド/ベンハー型(後)/ハナオ型(後)450(300)以上
バック・ネックバンド200以上
ベンハー型(親指)150以上
ハナオ型(前)200(150)以上
前甲バンド(シャワー・ビーチサンダル)200以上
前ハナオ(ビーチサンダル)100以上
後ハナオ(ビーチサンダル)200以上
スリッパ300以上

()内の基準値は呼び寸法19㎝未満のもの

【試験の様子】

表底の剥離強さ試験 (JIS T 8101準用)

「目的」:
着用中、底材が簡単にはがれてしまうと思わぬ事故につながってしまいます。そこで、ボーケンでは靴の甲材と底材間の接着強さについて試験し、評価を行っています。
「方法」:
引用規格:JIS T 8101 準用
先端部をはく離させ、表底及びつま先先端部をつかみ、引張速度100㎜/minで互いに反対方向に引張り、先端から2cm毎の強力を記録し、平均値、最低値で算出します。
【判定基准】ボーケン基準                    単位:N

 紳士靴婦人・子供靴紳士サンダル・下駄婦人・子供サンダル・下駄婦人・子供サンダル・下駄 スリッパ
平均値120以上80以上100以上70以上25以上
最低値80以上50以上60以上40以上

【試験の様子】

三、ヒールの取付強さ

「目的」:
  ヒール靴を着用中、ヒールが外れてしまうと思わぬ事故につながってしまいます。そこで、ボーケンでは靴のヒールの釘つけ、または接着強さについて試験し、評価を行っています。
「方法」:
ヒール接地面から10mmの位置に治具を取付、ヒールの先端がかかと方向に力がかかるように固定する。次に引張速度100mm/minで引張り、ヒールの抜けはじめ、または、破損する際の強力を測定する。
【判定基准】 300N以上(ボーケン基準)
【試験の様子】

取っ手の強度試験、取っ手の耐久性試験

「目的」:
把手の取付強さは、鞄の把手の取付の強度を確認し、安全性を評価する試験です。 鞄の把手が取れてしまう事故やトラブルが起きないよう事前に確認することができます。キャリーケースでも実施可能です。
「方法」:
把手(取っ手)及びスライドハンドルの取付強さ:ボーケン法
一般バッグ等(把手(取っ手)の取付強さ)
試験体を固定し、各把手を定速伸長形引張試験機にて引張速度100mm/minで引張り、縫い付け部の破断、把手破断等の異常が生じた時の荷重を測定する。なお、使用時に力がかかる方向(引張方向)及び逆方向(はく離方向)の二方向で実施するものとする。
【判定基準】
(容量20リットル未満
(容量×1.0×10)N以上(ボーケン基準)
容量20リットル以上
300N以上(ボーケン基準)
【試験の様子】

キャリーケース(スライドハンドルの取付強さ)
製品の状態または把手取付部位を切断固定し、各把手をそれぞれ試験機にて破壊するまでか、もしくは最大1000Nまで引張り、最大強力を測定する。
【判定基準】
(容量×1.5×10)N以上
但し、1000Nを上限とする。(ボーケン基準)
【試験の様子】

キャリーバッグ走行耐久性試験(CPSA 0014)

「目的」:
繰り返しの使用によりキャスターやスライドハンドル等に破損が生じてしまうことがあり、簡単に破損してしまうと思わぬ事故やクレームに繋がる恐れがあります。
そこで、ボーケンでは実用性能として、段差のあるドラム上を走行させて走行耐久性試験を実施し、評価を行っています。
「方法」:
引用規格:SG CPSA 0014
試験体に載荷重の112%に相当する質量のおもりを入れ、車輪をドラム上に載せ、試験体を50°傾けた状態で保持し、ドラムを100回/minの速さで連続60分回転させます。

  バッグ容量  載荷重提案値
~20L未満 10kg
 20L以上~50L未満  20kg
50L以上 30kg

【試験の様子】

【判定基準】
各部に破損、外れ及び使用上支障のある変形がないこと。 (ボーケン基準)

ベルトの製品総合引張試験(JIS L 1096準用)

「目的」:
着用または繰り返し使用により引っ張られた製品が簡単に破断してしまうと、思わぬ事故やクレームに繋がってしまう恐れがあります。そこで、ボーケンではバックルを中心として製品の引張強さを実施し、評価を行っています。
「方法」:
引用規格:JIS L 1096 準用
試料を通常使用のように輪状(ベルト穴は中央に設定)にし、バックルを中心として試験片を採取(30㎝)し、定速伸長形引張試験機を用いて掴み間隔20㎝、引張速度100mm/minで引張り、破断時の強力を測定します。

【判定基準】
100N以上(ボーケン基準)
【試験中の様子】

ファスナ:往復開閉耐久試験

「目的」:
衣料品や鞄など服飾雑貨品において、ファスナを繰り返し開閉しているうちに、エレメントのかみ合わせが悪くなったり、破損してしまったりしては、クレームに繋がることがあります。そこでボーケンでは、ファスナの往復開閉耐久試験によりファスナのエレメントの耐久性について試験を行っています。
「方法」:
引用規格:JIS S 3015
横方向及び縦方向に規定の負荷をかけ、往復ストローク75mm、速度30回往復/分、開閉角度 開30°閉60°で500回開閉します。試料サイズは200mm以上必要です。
【判定基準】
500回の開閉作動で異常が生じないこと。
【試験の様子】

傘の生地試験

「目的」:
傘が一般の品質性能を持っているかどうかを検証する為、傘の生地をはっ水度、染色堅牢度、寸法変化率、引張強度及び機能性について試験を行っています。
「方法」:
引用規格:ボーケン法/JIS S 4020:1994/JUPA基準
1. 防水試験
  はっ水試験: JIS L 1092のはっ水度試験(スプレー試験)
2. 染色堅牢度
耐光性: JIS L 0842(第3露光法)による。
水堅牢度: JIS L 0846-1992 B法による。ただし、複合試験片の入った試験管を保持する時間は3h~4hとする。
耐摩擦度: JIS L 0849 Ⅱ型による
昇華堅牢度: JIS L 0854 による。
3.寸法変化率
寸法変化率: JIS L 1096[A法(常温水浸せき法)]による。
4. 引張強度
(1)繊維製の生地の場合:繊維製の生地の引張強度の試験は、JIS L 1096[A法(ストリップ法)]による。
(2)プラスチック製の生地:試料から試験片を3個とり、片方の端を固定し、他方の端に1kgのおもり(おもり側の固定具の質量を含む)をつるし、1分間保持した後、亀裂及び破断の有無を目視によって調べる。
5. 紫外線遮蔽率
紫外線防止加工を施した生地の紫外線遮蔽率の測定については、JIS L 1925による。

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日用品試験項目紹介

 

耐熱耐冷性試験

「目的」:
家庭用品品質表示法で表示が必要な合成樹脂加工品をはじめ、様々なアイテムにて耐熱・耐冷試験を実施させて頂いております。主に変形・変色を中心に評価しております。
「方法」:
実施可能温度:-40℃~250℃
JIS S 2029等を準拠し、通常1温度条件につき1時間環境処理後に外観を確認します。
処理時間を変更するなどご指定の方法でも実施可能です。
<恒温恒湿機
恒温恒湿器とは、庫内の温度・湿度環境をコントロールして、試験体を様々な温湿度環境下に置くことができる試験機です。また、時間ごとに温湿度を変化させ、サイクル試験を実施することもできます。

恒温乾燥機

試験依頼例
ポリプロピレンフィルム製の袋の耐冷温度「-40℃」が問題ないか確認したい
【試験方法】
-40℃の低温槽の庫内に1時間保持した後、試料を取り出し、2時間放置後に機能の異常または著しい変形が生じているか否かを確認する
輸入した靴をみてみると、靴のソールが変色していた
【再現試験】
高温多湿の状況下での環境試験(通称:ジャングル試験)を実施すると、アッパーの色がソールに移っていた。
木製椅子が輸送中に反ってしまった
【再現試験】
製品状態のまま庫内に入れ輸送コンテナを再現した高温多湿状態の環境試験を実施してみると、座板に反りが生じた。

耐荷重試験(バケツ)

「目的」:
  日常使用しているバケツなど、使用中に破損が生じると、クレームにつながる恐れがあります。そこでボーケンでは耐荷重試験により、バケツなどの耐荷重を確認する試験を行っています。
「方法」:
JIS S 2032:1995準用。
試験体内部底面にほぼ均一に耐荷重表示のおもりを入れ、両側の取っ手を持ち上げた状態で5分間放置後の状態を調べる。各部に破損、緩み、機能に影響する変形等の異常があるかどうかを検査する。
判定基準
試験体の各部に破損、緩み、機能に影響する変形等の異常がないこと。

温度測定試験

「目的」:
保温・保冷性能を有するバッグ・カップなどは指定環境下による経時的な温度変化の検証確認が必要です。ボーケンでは保温・保冷試験や各種温度測定評価を行っています。
「方法」:
バッグの温度測定(保温・保冷效果)
水入りのペットボトル(2L)を温めた(冷やした)後、保温(保冷)機能のあるバッグの中に入れる。指定温度に設定した恒温恒湿機の中に試験体を入れ、熱電対温度センサーを通して、180分間の水温度変化を測定する。

カップの温度測定(保温・保冷效力)-JIS S 2006準用
試験体を室温が20℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓をして放置した後、飲み口の1cm下まで95℃のお湯又は4℃以下の冷やした水を入れて、標準環境(温度20℃、湿度65%)に1時間放置した後、温度を測定する。

判定基準
試験記録を通して、一定時間後の温度変化による保温・保冷効果を評価する。

密着性試験(移行汚染性試験)

「目的」:
ラグや床敷物は床材と長時間接触し使用するものですが、適応性により、床材に異常(反り、汚染、べたつき、押圧跡)が発生する恐れがあります。ボーケンでは事前検証として、ラグや床敷物の密着性試験(移行汚染性試験)の品質確認を行っています。
「方法」:
試験片を対象面用床材の上に置き、上から荷重を加え密着させた状態を試験体とする。試験体を、60℃、90%RHに設定した恒温恒湿機内で、48時間経過した後、対象面床材の異常の有無を確認する。
判定基準
床材に反り、汚染、べたつき、押圧跡が発生しないこと。
試験中の様子

反発弾性試験

「目的」:
ウレタンフォームなどの軟質発泡材料の性能として、 「低反発性」「高反発性」など種類があります。 ボーケンは軟質発泡材料の物理特性を検証するために、 反発弾性試験を行い評価しています。
「方法」:
JIS K 6400-3
試験片に、規定高さから鋼球(直径16mm、質量16.8g)を 落下させ、跳ね返った高さを測定する。
結果のまとめ方
3個の試験片から求めた3個の中央値から全体の中央値を求め、反発弾性とする。