2回洗濯したところ、毛玉が発生した。
原因
着用や洗濯時の摩擦作用の影響により、毛羽立ち、更に、洗濯時等の他製品の繊維が絡みピル(毛玉)になった。
試験内容
①ピル部の繊維鑑別をしてみよう
【JISL1030-1】
アクリル、毛、綿、ポリエステル
②ピリング試験はどうかな
【JISL1076A法(ICI形法)5時間】
防止策
企画変更が可能な場合
・素材の検討
・可能な限り糸の撚りを多くする
・密度を多くする
・組織を変更する(浮き糸や凹凸を少なくする)
・毛焼き※を行う
※毛焼き:糸あるいは織物の表面に発生した毛羽を焼いて取り除き、その表面を平滑に、また織組織を鮮明にする目的で行われる工程の一つで、主に綿などのセルロース系繊維の糸や織物に適用。起毛品の場合、毛焼きを行うと起毛効果が意味をなさないため、企画変更をせざるを得ない。
企画変更が不可能な場合
・ピリング防止剤による加工などを行い、ピリング性能を向上させる(風合い等が変化[生地が硬くなる等]するので注意
が必要)
例)樹脂で固める等。